ニューボーンフォト*セルフ撮影の無料講座や撮影サービス、気をつけたいポーズなど

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赤ちゃんの写真の中でも、新生児の時に撮った写真は「ニューボーンフォト」という名称で呼ばれています。ニューボーン(新生児)は生後28日未満の赤ちゃんのことですが、撮影サービスによっては生後1ヶ月頃に撮影した写真も「ニューボーンフォト」としています。



もともとは海外で出産報告カードを作成するために行われていた記念撮影の名称で、国内でも2015年頃から話題にされるようになりました。日本になじみやすい形になって、日本流「ニューボーンフォト」文化が定着してきました。


ベビヨリInstagramアカウント @bebiyori の質問箱で「撮っておいてよかった、と思うのはどんな写真?」とフォロワーさんに実体験を聞いた時にも「ニューボーンフォト!」という声が寄せられました。



この記事では、おうちで撮影する方法や気をつけたいポーズについても紹介しています。


知ってほしい情報を詰め込んだら長くなってしまいましたが、ニューボーンフォト撮影はネット上で公開されている写真をそのまま真似すると赤ちゃんの命に関わることもあるのでぜひ全部読んでもらえたらと思っています。


ニューボーンフォトの種類

自然な生活の中の赤ちゃんを撮影する(ポージングしない)ニューボーンフォトと、おくるみでくるんだり特別な衣装を着せたり小物を飾って撮影するニューボーンフォトの2種類があります。


両方ともニューボーンフォトではありますが、異なる点も多いです。この記事では各社の撮影サービスのプラン名を参考にし、前者を「ナチュラルニューボーンフォト」、後者を「ポージングニューボーンフォト」と書きました。


一般的に「ニューボーンフォト」と言われて思い浮かべることが多いのは後者のほうかもしれません。


ちなみに海外では、Natural Newborn  Photography(ナチュラル・ニューボーン・フォトグラフィー)や Lifestyle Newborn Photography(ライフスタイル・ニューボーン・フォトグラフィー)、Posed Newborn Photography(ポーズド・ニューボーン・フォトグラフィー)と呼ばれて区別されているようです。



参考:Natural Newborn Baby Photography


ナチュラルニューボーンフォト

赤ちゃんの寝顔やママやパパが抱っこしたりお世話する姿など、自然な姿のシーンを撮影します。家族写真や上のお子さんがいる場合にはきょうだいフォトなどもよく撮影されます。


赤ちゃんへの負担:低い
必要なもの:特になし(好みで用意しても良い)
撮影スキル:必須ではないが新生児についての知識があると望ましい

ポージングニューボーンフォト

赤ちゃんをおくるみで丸くくるんでお腹の中にいた時に近い姿を再現したり、天使や動物などをモチーフにした可愛らしい衣装で眠っている赤ちゃんの姿を撮影します。

赤ちゃんの周囲を飾りつけたりすることもあり、アート的な要素が強い写真です。うつ伏せ、頬杖をついた合成写真や、神秘的な雰囲気が高まるモノクロ写真などもあります。


撮影できる期間がより短く、撮影サービスよっては「生後14日まで」しか撮影を行わないところもあります。また、どのようなポージングをするか、赤ちゃんの成長スピードによっても可能なポージングが変わってきます。

赤ちゃんへの負担:あり(ポーズによって度合いは異なる)
必要なもの:あり(おくるみ、衣装、帽子、かご、アルファベットの置物など)
カメラマン:スキル必須

衣装が薄着である場合には、赤ちゃんが寒くないように室内の温度調整にも気を配ります。


いつから撮影できる? いつまでに撮影すればいい?

冒頭で「生後1ヶ月未満に撮った写真がニューボーンフォトと呼ばれている」といった説明をしましたが、赤ちゃんがすくすく成長する時期のため、生後1週間と生後3週間では撮影できる構図が同じではありません。

どんな写真が撮りたいかによって、ベストな撮影時期は変わります。まず、どんな写真を撮りたいかをはっきりさせることで、いつまでに撮影したらいいかわかりますよ。

インスタグラムにはニューボーンフォトがたくさん投稿されているので、「#ニューボーンフォト」や「#newbornphotography」などのハッシュタグで探してみてください。

次に例をいくつか挙げておきます。

産まれたばかりの姿を残したい

撮影サービスと提携していて、ニューボーンフォトが入院中に撮影できる産院もあります。

例:スリーピングニューボーンフォトなど(現在は感染症防止対策として院内での撮影を中止し、自宅での撮影のみ提供している病院もあります)

申込者が病院に事前確認を取ったうえで可能としている出張撮影サービスもあります。

入院中に撮影するのはかなり早いケースですが、できるだけ生まれたての姿を残したい場合には、生後14日以内に撮影するのが良い、と言われています。

ただ、妊娠から出産を終えたばかりのママの体には大きな負担がかかっていますので無理をし過ぎないでくださいね。

おくるみのポーズを撮りたい

ニューボーンフォトの象徴的なポージングである、まんまるポーズは赤ちゃんの動きが大人しくて眠っている時間も長い生後20日以内が目安です。

ただ、赤ちゃんの成長には個人差があるので発達が早い活発なお子さんだと難しいことも。

眠っている姿を撮影したい

生後1ヶ月の赤ちゃんでも睡眠時間は約16~17時間と言われており、うとうと眠っている時間が長いです。(参考:赤ちゃんの睡眠|妹尾小児科

撮影サービスでは生後28日(生後3週間)まで可能なところが多いですし、セルフ撮影で眠っているところを見計らって撮影するのであればもう数日遅くてもかわいい写真が撮れそうです。

ニューボーンフォトのポーズには要注意

ポージングニューボーンフォトとして公開されている写真の中には危険なポージング、見たままではないポージング(不自然なポージング)があります。代表的な2つを紹介しますね。

うつ伏せのニューボーンフォト

赤ちゃんの「うつ伏せ」自体が危険であると言われています。

睡眠中の赤ちゃんが突然なくなってしまう乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)という病気があります。

SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、寝かせる時にうつぶせに寝かせたときの方がSIDSの発生率が高いということが研究者の調査からわかっています。

「うつ伏せのニューボーンフォトは撮らない」と明記している撮影サービスもありますし、「セルフでは撮らないで」という注意喚起も見られます。

うつ伏せ寝フォトの実績があるカメラマンに撮影をお願いする場合であっても、こういった危険性があるということは頭の中に入れておいたほうがよいでしょう。

ほおづえのニューボーンフォト

ニューボーンフォトとしてよく見かけるポーズです。どれも自然に見えるのですが、実は合成写真です。

新生児のやわらかい頭を持って撮影するため熟練した技術やアシスタントが不可欠で、画像を合成する専門スキルまで必要な、とても難易度の高いニューボーンフォトです。

セルフ撮影では絶対に行わないでほしいです。

撮影サービスでも実施しているところは少なく、頰杖ポーズをプランに入れていても「赤ちゃんの当日の様子を見ながら安全に気をつけて撮影するので撮れないこともある」との但し書きがつけられています。

ニューボーンフォトのセルフ撮影の無料講座

ママやパパがカメラマンになって、自宅(または里帰り中の実家)で赤ちゃんを撮影する方法があります。

ネット上の記事を読んでも今ひとつよく分からない、という場合にはセミナーなどのイベントを活用してみるのはどうでしょうか。

ベビーザらスが実施する無料のオンラインイベント「おうちでベビーセミナー」ではスリーピングニューボーンフォトの講師からスマホでのニューボーンフォト撮影方法が学べる講座を定期的に実施しています。

▼紹介記事はこちら

全国どこからでも参加できてトイザらスのクーポンなども貰えます。

▼簡単に壁を隠してフォトブースを作成する方法はこちら
おうちで簡単フォトブースの作り方

実際にやってみたママが感じたセルフ撮影のメリット

Mags Inc. (マグズインク)フォトアイテムのモニターになってくれたベビヨリ読者ママのありささんもセルフ撮影で新生児期の姿を残しています。

1人目のお子さんの時にはプロのカメラマンを自宅に呼んでニューボーンフォト撮影を行ったそうですが、2人目のお子さんの出産時はコロナ禍でした。



衣装や小物などのグッズはレンタルで用意し、撮影はママのありささんが行いました。日頃からお子さんの写真をよく撮っている方だけあって、とても素敵なニューボーンフォトです。

セルフ撮影では費用が抑えられるのはもちろんですが、「時間に縛られることなく、子どもの様子を見ながら好きなタイミングで撮影できる」ことが大きな利点だと言えそうです。

記事はこちら

セルフ撮影よりもプロ撮影のほうが良い場合って?

セルフ撮影でも素敵な写真を撮ることができますね。ただし、次のどれかに当てはまる場合はセルフよりもプロに撮影をお願いしたほうがよいでしょう。

  1. あおむけ以外のポーズを撮りたい
  2. 安全な撮影方法に自信が持てない
  3. 小物や衣装などの準備が大変だと感じる
  4. 産後のママの体調があまり良くない

特に上記の1は重要です。ニューボーンフォト撮影では知識や経験がないと危険が伴うこともあるため、おくるみで丸くラッピングした姿うつ伏せの状態をはじめ、それ以外のポーズもセルフ撮影では(あおむけを除いて)行わないほうが良いとされています。

小物や衣装の準備は選ぶ撮影サービスによって変わってきます。すべておまかせしたい場合には、衣装や小物レンタルまで含まれたものを選ぶのがおすすめです。

ニューボーンフォト撮影サービス

ニューボーンフォトの記念撮影ができるサービスをピックアップしました。


撮影費用については、一概には言えませんが、小物や衣装を用意する必要があったり、カメラマンの技能が求められる点から、ポージングニューボーンフォトのほうが費用が高くなることが多いです。


スタジオアリス

写真館スタジオアリスではスタジオ(店舗)ではなく、自宅で撮影できるニューボーンフォトのプランを提供しています。撮影できるエリアが限定されています。


赤ちゃんがいるありのままの日常を写真で残す「ナチュラルニューボーン」とママのおなかの中に居た時のようなまんまるポーズ「ポージングニューボーン」の2つがあり、それぞれ印刷する商品(アルバムなど)を選べます。選ぶ商品によって価格が変わります。


「ポージングニューボーン」プランでは「赤ちゃんに負担のかかる頬杖ポーズなどの撮影は一切行いません」 とのこと。また、このプランでは衣装や小物の貸し出しも料金に含まれているので別途用意する必要がありません。


対象:生後20日まで

撮影可能エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県の一部地域

料金:ナチュラルニューボーン 税込28,380円〜、ポージングニューボーン 税込41,580円〜


詳細はこちら

https://www.studio-alice.co.jp/shortcut/newborn/


ラブグラフ

自宅など撮りたい場所で撮れる出張撮影サービスです。

いつもの自然の姿を残したい人向けのプラン「ナチュラルニューボーン」と小物を用いた写真を残したい方向けのプラン「アートニューボーン」があります。アートニューボーンのプランでは「ナチュラルニューボーン」のような自然な写真や家族写真の撮影も可能です。


アートニューボーンでは撮影小物はカメラマンが全て持ち込むので用意する必要がありません。どちらのプランも写真はデータ納品ですが、追加料金でフォトブックなども作成できます。


対象:アートニューボーン 生後3週間まで

撮影可能エリア:全国(アートニューボーンは一部エリアのみ)

料金:ナチュラルニューボーン 税込 26,180円、アートニューボーン 税込43,780円




ニューボーンフォトの出張撮影・カメラマン|ラブグラフ

PHOTORU(ふぉとる)

撮影したいシチュエーションをコンシェルジュに相談できる出張撮影サービスです。無料で、希望に合ったカメラマンを紹介してくれます。


カメラマンを決めて予約するまで費用はかからないので、コンシェルジュに撮りたいポーズなど色々リクエストしてみるのが良いと思います。衣装や小物のレンタルはなく、自分で用意します。


対象:おすすめは生後2週間から3週間程度

撮影可能エリア:全国

料金:満足撮影プラン 税込21,780円〜(ニューボーンフォトでは「サクッと撮影プラン 税込10,780円」が選べません)



ふぉとる

fotowa(フォトワ)

全国に在籍するプロカメラマンが探せる出張撮影サービスです。


どのようなポーズが撮れるのかはカメラマンごとに異なりますが、「『おくるみ』や『うつぶせ』などのポーズや、モノクロ撮影、家族と一緒の撮影も相談できる」とのこと。


小物や衣装はカメラマンが貸し出してくれる場合もあります。


対象:新生児期である生後28日間がおすすめ

撮影可能エリア:全国

料金:平日 税込21,780円〜、土日祝日 税込 26,180円〜(60分以上の撮影では金額×時間分)


詳細はこちら

fotowa(フォトワ) 

スタジオマリオ(店舗撮影)

ニューボーンフォト専用のプランは今のところ無いのですが、「お宮参り」プランの撮影時に「ニューボーンフォト」も撮影可能とのことです。スタジオで撮影します。


最近では、「ニューボーンフォト」として3週間~30日くらいまでの赤ちゃんを撮影する記念写真としても注目されています。生まれてきてくれた気持ちを込めて、赤い糸を一緒に結んだ1枚を記念にいかがでしょうか?ご希望のお客さまはスタッフまでお声がけください

参考:お宮参り・ニューボーンフォトを撮影するならスタジオマリオ♪(店舗ブログ)


お宮参り撮影は、新生児期の生後3週間〜30日ごろのプランです。「お宮参り」として予約し、事前に「ニューボーンフォト」も撮影したいと伝えることで、ニューボーンフォトの撮影ができるようです。


ちなみに、お宮参りプランでは、神社お参り用の着物レンタル無料、別の着物やベビードレスの撮影も可能です。


対象:生後3週間〜30日ごろ

撮影可能エリア:写真館スタジオマリオの全国店舗にて

料金:撮影基本料3,300円(税込)+商品代


詳細・予約はこちら
https://www.studio-mario.jp/campaign/omiya/

もうちょっと大きくなったら、Eテレ「いないいないばあっ!」番組の衣装が着られる企画も楽しめます♪
雑誌「いないいないばあっ!」秋号掲載チャンス。スタジオマリオなかよしフォトモデル募集

らかんスタジオ(店舗撮影)

1921年ニューヨーク5番街で創業し、創業100周年の歴史を持つ写真館「LAQUAN STUDIO(らかんスタジオ)」です。

東京都・神奈川・千葉県・埼玉県・栃木県・宮城県に店舗を展開しています。衣装と小物はカメラマンのおまかせ。

対象:生後20日まで
撮影可能エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、宮城県(小金井店、三鷹東八店、仙台泉中央店での撮影がおすすめ)
料金:撮影料 税込550円+セット商品代 税込44,880円〜

撮影料は土日祝日 税込5,500円プラス。衣装は1着着替えるごとに税込550円プラス。

詳細はこちら

新生児モデルや撮影モニターになる

ベビーモデルの募集ほど多くはありませんが、写真スタジオやカメラマンがニューボーンフォトの広告モデルや練習モデルを募集していることがあります。

モデルとして協力すると、正規の価格よりも割安または無料でニューボーンフォトの撮影をすることができますが、次の点に注意が必要です。

  • カメラマンさんの(ニューボーンフォト撮影の)経験が少ないかもしれない
  • 撮影した写真はサイトやSNSなどの広告に使用される

今はSNS(主にインスタグラム)でも募集があります。

ただし、アカウントさえ作っておけば誰でも募集できるので応募の前には過去の投稿やフォロワーなどを見て、信頼できる相手か必ずチェックしてください。

ベビヨリや姉妹サイト「modelli(モデルリ)」では撮影モデルの募集情報も掲載しています。興味があればぜひ見てみてくださいね。

▽モデル募集が見たい方はこちら▽

【撮影無料】赤ちゃん&子供の写真をプロカメラマンが撮るイベントまとめ

最後に

いかがでしたでしょうか。記事で紹介したことが参考になれば嬉しいです。


セルフ撮影のコツや使ってよかったグッズ、この撮影サービスを利用してみた等、ママさんパパさんの実体験など、良かったら聞かせてくださいね!


「ニューボーンフォト」を調べていくと沼にハマってきて…ワクワクするできごとのはずが頭が痛くなってきちゃった…ということもあるかもしれません。


疲れてしまったら、ひと息をついて肩の力を抜いてくださいね。無理をせず、ご自身らしいニューボーンフォトを楽しんでください!


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