子育ての忙しさに追われて、自分のことは後回し。ゆくゆくは仕事をしたいと思うけど、家庭と両立できるか不安だし、何から始めていいかもわからない…
そんなママに知ってもらいたいのが、公益財団法人東京しごと財団が実施している無料スクール【レディGO!ワクワク塾】です。東京しごと財団は、東京都が都民の就業を推進するために発足した公益法人です。
楽しく学べる講座が全12回(週に1回、約3ヶ月間)の中にたくさん用意されています。
育児中のママのことを考えて、生後6ヶ月から小学校に上がる前のお子さんを預かる無料の託児サービスや、短期間のお仕事体験プログラムもあります。
子育てをしていると、気づかない間に視野が狭くなっていることも。さまざまな体験や他の人とも話すことで意識を広げて自分自身を見つめ直せたら、もっと自信をもって先に進めるかもしれません。
過去に再就職のことで悩んだ経験のある一人のママとしてベビヨリ編集部では「レディGO!ワクワク塾」が特に力を入れていること、カリキュラムへのこだわりなどを塾長の上原祥子さんに聞かせてもらいました。
また、無料で受講できる理由や託児サービスの様子、受講生たちのその後についても教えてもらいましたよ!
子育てと仕事の両立のヒントが学べる場所
「レディGO!ワクワク塾」について簡単に教えてください。
出産・育児等によりお仕事を離れ、もう一度働く時期や自分らしい働き方について考えてみたいママを対象にしています。
ココロとカラダが喜ぶ講座やお仕事体験を通して、子育てと仕事の両立のヒントを学んでいただく全12回・約3ヶ月間の講座です。
「レディGO!ワクワク塾」はいつ頃から何がきっかけで始まったのでしょうか?
令和元年度から東京都が、再就職に向けて必要なノウハウを習得し、働くイメージを高めていけるセミナーを提供する事業として始まりました。
現在のスタイルになったのは令和2年度からで、今年で3年目になります。
東京都の事業ですが、東京都内に住んでいなくても受講できますか?
受講いただけます。都内4会場で開催しますのでアクセスのよい会場へお越しください。
自分のことだけに集中する週1回2時間
「レディGO!ワクワク塾」で特に力を入れていることは何ですか?
受講された方が「ワタシの未来はワタシが決めていい」と思える3ヶ月間にしたいと思っています。
子育て中のママたちは子供や家庭中心の毎日だと思いますが、週に一度、ワクワク塾での2時間は自分のことだけに集中し、普段後回しになりがちな「ワタシ」についてじっくり考えてほしいと考えています。
受講後は、再就職に動き出す方、今は子育てが第一優先と決める方、とさまざまですが、一人一人の参加者の思いを大切にそれぞれのペースで進めるようにサポートすることを心がけています。
ママに「ワクワクしてほしい」から、このカリキュラム!
「レディGO!ワクワク塾」のカリキュラムを見ると、どんなことをするんだろうと気になる名前の講座が並んでいます。見ているだけでワクワクしたのですが、カリキュラムはどのように決めているのですか?
とにかく「(講座に参加している間は)ワクワクしてほしい!」という思いで決めています!
ママになって自分一人の身体でなくなってから「働くことやキャリアの積み方が急にわからなくなってしまった」そんなママも多いと思います。
不安な気持ちで未来のことを考えると、ハードルの高さと多さに心がくじけそうになることもあるかと思うのです。ですからせめてワクワク塾に通う間は《楽しい!嬉しい!気持ち》になって柔らかい心で未来のことを考えてほしい、そう思っています。
子育て中は不安や迷うことの連続ですし、子供を守らなくちゃという緊張感で張り詰めていることも多いんですよね。ベビヨリとしては、ママたちがリフレッシュする機会がもっとあればいいなと思っていて、そういった面からも素敵なカリキュラムだと感じました!
完全無料の理由
全12回の講座が受講できるうえに一時保育サービスまで。ワクワク塾を初めて知ったときには驚いたんですが、なぜ全て無料なのでしょうか?
出産等により離職する女性は1年間でおおよそ20万人、貴重な人材が様々な事情でやむを得ず離職する状況が見られます。(2017年・厚生労働省発表より)
東京都が設置した東京しごとセンターでは「いつかは働きたい」と思っているママたちを応援するために様々な事業を実施していて、ワクワク塾もその一つです。
公的機関が主催ですので、講座・託児サービスとも無料です。安心してご受講ください。
託児サービスは「子供も楽しみに」とママからの声
講座中やお仕事体験中にも利用できる託児サービスの存在は有り難いなと思いました。どのような施設でどんな方が子供を見てくれるのでしょうか?
講座を実施する建物内の150平米以上ある部屋を託児会場として、生後6か月~未就学児までのお子さんをお預かりしています。
卒業されたたくさんの先輩たちからは「保育士の方々も皆さん明るく、一度通っただけで子供の名前を覚えてくれて、温かい雰囲気です。息子も楽しみにしていて、着くとすぐに靴下を脱いで、こちらを振り返ることなく遊びに向かっています」といった感想が寄せられています。
お子さん自身も世界が広がって、きっと成長へとつながっているのでしょうね! また、離れて過ごす時間はママにとっても大切。会えない時間があるから会いたくなって、子供のことがもっと大事になると感じました。
自分らしくいられないモヤモヤ
「レディGO!ワクワク塾」の取り組みを続ける中で気づいた事はありますか?
ママたちのバックグラウンドは本当に様々ですが、悩みの根源はもしかしたら同じかも…と思うことがあります。
離職の理由は「子供との時間を大切にしたかった」「ご主人の転勤のため」「育休が取れなかった」などいろいろありますが、その中には自分の力の及ばない事もあり、その結果「自分らしくいられないモヤモヤ」を抱えているのかなあと思います。
お仕事体験「企画会議」
そんな方がワクワク塾に参加して「いろいろな働き方がある」「女性の再就職に理解のある会社が増えて社会は変わりつつある」ことに気づいていく様子は見ていてとても頼もしいです。
ですから一人でも多くの方に情報をお届けすることが大切だと感じています。
ママたちの気持ちの変化や夢を聞くと涙が出る
「レディGO!ワクワク塾」の取り組みを続ける中で、良かった!と感じることを教えてください。
卒業式で、気持ちの変化やこれからの夢などを聞く時です。「子育て中でもできる、子育て中だからできる。もうできないことに思いを向けずにいこうと思う」などの発表を聴いていると、涙もろいので毎回、涙なみだの卒業式になっています。
卒業生から連絡をもらうこともあり、このときも胸が熱くなります。先日も、昨年秋の講座を卒業された方から「ワクワク塾での気づきを活かし再就職をしました」とメールをいただきました。
あっという間の3ヶ月間、どんな答えも全力で応援したい!
今後の課題や目標があれば教えてください!
とにかく一人でも多くのママたちにワクワク塾の存在を知ってもらいたいです!
3ヶ月間と聞くと「長いかな?」と思うかもしれませんが、これまでの卒業生は「あっという間だった。もっと続けばいいのに!」という方がたくさんいます。
3ヶ月間でどんな答えを見つけても全力で応援したいと思っています。
「ワクワク塾が人生のターニングポイントになった」そう言ってもらえる講座にすることが目標です。
いきなり再就職するのは怖さもありますよね。出産前にフルタイムで働いていた頃でさえ、数日間休んだ後に職場に出ていくのは不安でした。ましてや産後のブランクはそれよりもずっと長いのですから。
ワクワク塾に通う3ヶ月間は社会復帰の入り口としての慣らし期間にもなっているのでしょうね。
ワクワク塾に通う3ヶ月間は社会復帰の入り口としての慣らし期間にもなっているのでしょうね。
ワクワク塾から、全国のママや妊婦さんへのメッセージ
新しい生命に出会えたこと、出会えることにワクワクの毎日ですね!
女性には様々なライフステージが訪れますが、ライフステージの分岐点で選ばなかった方の人生を後からやり直せる人は誰もいません。ですから「今」を心から楽しんでください。
皆さんの毎日がワクワクで溢れますように。
働くもよし、子育てに専念するのもよし。就業支援というとビジネススキルを磨くことに目が行きがちですが、ワクワク塾ではまず自分の心と向き合うことに重点を置いていて、ママたちの未来を応援するあたたかな想いがインタビューの中で伝わってきました。
ワクワク塾が気になった方はぜひホームページをチェックしてみてくださいね。
ワクワク塾が気になった方はぜひホームページをチェックしてみてくださいね。
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