カネソンは、母乳育児用品ブランドの草分けとして、日本の子育てに寄り添ってきました。
母乳を楽にしぼり出せるシンプルなピストン式さく乳器を考案したり、母乳を安全に冷凍保存できる「カネソン母乳バッグ」を日本で初めて発売したり。
昔のお母さん達の願いを真摯に受け止めて、当たり前にできることに変えてきたブランドです。
長年、母乳育児を応援してきた想いや商品に対するこだわりなどを、ベビヨリ編集部が聞きました。
カネソンってどんな会社?
現在の主な活動について教えてください。
自社ブランドである【Kaneson(カネソン)】を中心に、育児関連商品の販売、貿易部では育児関連商品や食品・工業用手袋、マスクなど海外製品の輸入販売をおこなっています。
1910年(明治43年)に創業、おかげさまで110年を迎えました。
<カネソン商品>
当社の企業姿勢は「母乳育児の応援を通じて、人と社会に優しい企業に」
早産などで小さく生まれた赤ちゃんに母乳(ドナーミルク)を提供する母乳バンクのサポートにも取り組んでいます。
当時は常識外れの難題に挑戦
当社は、1973年に日本で初めてのピストン式さく乳器『カネソン搾乳哺乳器』を発売しました。
<1980年代カネソン搾乳哺乳器>
この商品がきっかけとなり、母乳研究の第一人者であり、日本初の未熟児センターを開設した小児科医の先生から「母乳バッグ」開発の夢を託されました。
今では当たり前にできる母乳の保存と持ち運び。しかし当時は、直接おっぱいをあげられない状況にあるお母さん達から「母乳を我が子に飲ませる手段がないか」という切実な声があがっていました。
そこで当社は、母親の搾った母乳を冷凍保存してどこにでも持ち歩くという、当時としては常識外れの難題に挑戦します。
試行錯誤の末、1977年、日本初の カネソン母乳バッグ の発売にこぎつけました。
こちらが発売当時の母乳バッグです。
発売から40年を超えて、いのちとこころをつなぐ「カネソン母乳バッグ」は、大多数の病産院・NICUで使用され、多くの医師・助産師の支持をいただいています。
日常生活でも、
- お母さんがお出かけやお仕事のとき
- 乳頭トラブル等で直接授乳が困難なとき
- 病院や保育園に母乳を届けたいとき
など、母乳を保存しておけると便利なことがいっぱいあります。
新生活がスタートする機会に使い始める方も多そうですね。
母乳を安全に冷蔵・冷凍保存できる「母乳バッグ」
お母さんが一生懸命搾ってくれた大切な母乳だから、衛生面と安全性には徹底的に配慮しています。
- 異物や雑菌が入りにくい安全性を追求したインフレーション製法
- 食品衛生法適合品 乳及び乳製品の成分規格に関する省令適合品
- 安全性を高めるガンマー滅菌処理済み
バッグ内部に指を触れることなく衛生的に開封できる つまみ 、母乳を注ぐときに安定するように十分な厚みがある ヘッダー など、工夫がたくさんあります。
密封するのも簡単で、くるくる巻いてとめるだけです。
お母さんが一生懸命搾乳してくれた、母乳ならでは栄養とその想い、カネソン母乳バッグがしっかりと赤ちゃんにお届けします。
詳しい使い方について、youtubeにも動画を載せています。
手で母乳をしぼり出すのは難しいのですが、何か良いアイテムはありますか?
「場所を選ばず、ラクに使える」「お手頃価格でうれしい」「とにかく簡単!」と、授乳ママからうれしいお声をたくさん頂いている商品があるのでご紹介しますね。
部品のない一体型の搾乳器「さく乳ポンプ etoca」
使うたびに、分解して洗って組み立てて…
手間の多かった搾乳器を、ぐんと楽に使えるように開発したのが 日本初のシリコン一体型搾乳器、さく乳ポンプ
etoca(2017年9月発売)です。
面倒な組み立てや分解をする必要がなく、お手入れも本体を洗浄するだけで完了です。
使うときに音がしないので、外出時や職場でのさく乳にもぴったりです。持ち運びしやすいサイズなのも喜ばれています。
フラワー形状でお肌にやさしくフィットし、吸引圧は手元で調節しやすく、PUSHボタンを押せば胸からの取り外しも簡単です。
こちらの商品も詳しい使い方を youtube で紹介しています。
これは簡単に使えそう。SNSでもコメントが熱いですね〜!
赤ちゃんの健やかなる成長を願って
育児の中でも、授乳は赤ちゃんと向き合う大切な時間のひとつです。
気をつけなければいけないことが多く、不安もともなう中、母乳バッグやさく乳ポンプetocaでお手伝いができればと思っています。
カネソンでは現在、妊娠中・授乳中・育児中の方が使用する商品をメインに扱っています。
「妊娠中から産後まで安心してお使いいただけること」を大切に考えています。
母乳バンクを支えるカネソン商品
母乳バンク とは、母乳を必要とする早産・極低出生体重児(出生体重1,500g未満の赤ちゃん)が自分のお母さんから母乳を得られない場合に役立つ仕組みです。
自分の子どもが必要とする以上に母乳がたくさん出る方から、余った母乳を寄付していただき、その「ドナーミルク」を母乳を必要とする赤ちゃんに適切に提供します。
カネソンは、日本で初めて母乳バンク設立された当初の2015年から、ずっと活動サポートを続けてきました。
全国のお母さんからの母乳の寄付には「カネソン母乳バッグ」が使われているんですよ。
https://jhmba.or.jp/guide.php
母乳バッグが子育ての助け合いを可能にしているんですね。
お母さんと赤ちゃん、そのご家族へ寄り添った情報や商品を提供すべく、母乳育児用品はもとよりその枠をこえた新商品を創り出していくことが当社の目標です。
いつの時代もお母さんと赤ちゃんの健やかな暮らしをこれからも願い続けてまいります。
お客様の声に元気づけられる
「カネソン商品があって良かった」「カネソン商品に助けられました」そういうお声を頂戴したときに企業として取り組みを続けて良かった!と感じます。
母乳育児中に出会う「どうしよう…」というお悩みにしっかり寄り添い、カネソン商品がサポートさせていただけること。
我が子のためにと一生懸命なお母さんが、当社の商品を使ってまた前向きな気持ちで赤ちゃんと過ごせること。
SNSやお客様窓口でいただくそういったお声に、私たちも元気をもらっています。
カネソンから、全国のママや妊婦さんへのメッセージ
いつもカネソン商品をご愛用頂き、ありがとうございます。
母乳育児は試行錯誤の連続。時にはうまくいかなくて、自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。そんなときには、カネソン商品がサポートできるかも。
カネソン商品を使ってまた笑顔で赤ちゃんに向き合えますように。
たっぷりの愛情でお母さんと赤ちゃんが健やかに暮らせますように。
カネソンは母乳育児を応援します。
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