上海で3人姉妹の子育てをしている ねね(@nenenotebook)です。
夫が海外駐在員となって早8年。第一子から上海で子育てしています。
日本の子育て事情がわからないので、
主にネットニュースやSNSから情報を仕入れていますが、
子連れの母親が窮屈な思いをしたり、
子どもへの公共マナーのしつけを攻めるような話題が多く、
日本での子育てに怖さを感じていました。
ですが、初めて子連れで恐る恐る日本に一時帰国した時、
助けてもらったり優しく声をかけてもらうこともあり、
「何だ、怖くないじゃん」という拍子抜け感が強くありました。
ネットから伝わる日本の姿と現実にギャップがあるのは、
なぜなのでしょうか。
私の体験だけではなく、海外駐在だったママ達にも話を聞いたところ、
「ネットニュースで見るような怖い思いをしたことはほとんどない」
これが共通する意見でした。
ネットの情報が生活に影響を与えるようになった現代。
子育てもその例外ではありません。
子育てママ達の偽りのない実体験をお伝えするとともに、
ネットニュースとの付き合い方をご提案したいと思います。
中国在住の日本人ママは「日本に帰るのが怖い」?!
中国は、海外駐在の赴任先ランキング1位。旦那さんの駐在について行き、
中国で子育てしている日本人ママもたくさんいますが、
本帰国(勤務先が中国から日本へ変わる時)が決まると口をそろえてこう言います。
「日本で…やっていけるかなあ…?」
海外在住者の主な情報源は、ネットニュースやSNS。
子どもや母親の振る舞いを批判する記事ばかりが目にとまります。
そのニュースに寄せられる、辛口コメントの数々…
「日本では、子連れにこんな厳しい目を向けるの?」と、
帰国する前から怖くなってしまうのです。
実は、中国人は、子どもが大好き。
どこへ行っても、温かい雰囲気が満ちていて子連れの親にも寛容なので、
日本のメディアから受け取る情報がなおさら異様に見えてしまいます。
日本、実際のところは??
我が家は夫婦そろって旅行が好きなので、日本に帰省するだけでなく、子どもを連れて各地へ旅行もしていますが、
嫌な思いをするより、むしろ親切にしてもらうことが多いです。
エピソードをひとつあげると、
静岡県の伊豆箱根鉄道に乗った時。
向かいに座っていた年配の男性は、
子どもたちが車内でおしゃべりしている様子をニコニコ眺めていました。
「日本に帰るのが怖い」と恐怖心を持って、本帰国したママさん達は、
日本での生活をどのように感じているのでしょうか?
今回、何人かに連絡をとって、率直な感想を聞いてみました。
「日本・中国の子連れに対する意識の違いを感じることはあるけれど、
ネットニュースで見るような怖い思いをしたことはほとんどない」
前述した通り、これは話を聞いたママに共通する意見でした。
中国から滋賀県に移住したAさん(移住当時4歳男の子のママ)が、
滋賀から大阪まで、1人でお子さんを連れて出かけた時のこと。
「往復の電車では席を譲ってもらえたし、
バスでもおばさまがベビーカーを運んでくれた。
歩道橋では家族連れのお父さんがベビーカーを階段下まで持って降りてくれた。
日本でも意外と積極的に声をかけてもらえる」
予想以上に助けてもらったりして、
楽しく過ごせていると言っていました。
子連れで外出する時は、場所や時間に気をつける
中国では基本的に子どもをどこに連れて行っても良いので、ホテルのラウンジや美術館などにも子どもの姿が見られ、
街中がワイワイと賑わっています。
しかし日本では事情が少し違います。
中国から愛知県に移住したSさん(移住当時5歳女の子、9歳男の子のママ)は、
子連れの場合は外出先に気をつけているとのこと。
「若者が多いファッションビルに行くと、
子どもに対して冷たい視線を感じることがある。」
「イオンモールは家族を対象にしてくれてるから、行きやすい。
子どものお店もあるし、イベントもあるし、施設面は文句なし!」
Sさんは、人が多く混雑している場所は避けて、
休日は子ども向けイベントなどに出かけているそうです。
ネットニュースとの付き合い方
日本に帰国したママ達にネットニュースについての印象を聞いていく中で、東京都在住のAさん(移住当時4歳男の子のママ)からこんな意見がありました。
「実際そうでもないだろうと見越して半ば“わざと”ビビっておく。
ネガティブな情報を敢えて仕入れて「あぁそうでもないじゃん」と思いたいから。」
期待値を初めから低くしておいて、
ショックを受けないよう身構えておくという方法です。
インターネット上では、
“1つのネガティブな話”が“100の良い話”を打ち消す程の威力を持つことがあります。
特に海外に住んでいるとネットの情報に頼りがちなので、
この点について意識しながらニュースを見るようにしています。
最後に。怖がらずどんどん外に出よう
日本へ一時帰国する度に、本帰国したママ友達と会いますが、隣りの県から何時間もかけて来てくれたり、
子連れとは思えない身軽さに驚くことがしばしば。
東京都在住のKさん(移住当時3歳女の子&下の子妊娠中のママ)。
「中国から日本に帰ったママは子連れでけっこう外出する。
私は全然気にせず1人でも子ども2人連れて電車も乗るし、外食もするよ!
でもそれを『よく出来るね』って感心された事がある。
怖がって家にいたら子供も何も学べないから。」
Kさんとは、今でも帰国時によく会っています。
お子さん2人と大荷物を持って都内の電車を乗り継ぎ、
どこで待ち合わせをしても気軽にやってくる彼女。
子連れだからと肩身狭くすることなく、いつ会ってもアクティブです。
あまり気にせず、どんどん外出する。
子どもと一緒に色んな経験を楽しむ。
ネットの情報は話半分に受け取り、
親子でお出かけを楽しめると素敵ですね。
ライター ねね の記事
ベビヨリから
夜でもこんにちは。ベビヨリ運営です。乳児期の外出では、常に緊張していた覚えがあります。
それはどうしてだったのか… ライターのねねさんとあれこれ話していたら、彼女が率先してインタビューを行い、今回の記事へとつながりました。
外出に気後れして家にひきこもりがちになっている時には、(日本にいるけれども)海外住まいさながらに情報源がネット寄りになっていた気がします。
しかしながら、これは私たちの場合であり、それぞれの人には異なる世界が広がっているのは当然のこと。
みなさんは、ネットニュースに対して、どのような付き合い方をされていますか?
ご意見をお待ちしています!
あなただけの表紙でいつもそばに。おまもり緊急連絡先カード無料配布中