長く伸ばしていた前髪を、とうとうカットすることにしました。
夜更け、子どもが寝静まったところを、ハサミを手に持ち…
失敗しました!
胎毛(一度も切ったことのない毛)を残したい気持ちが強くて、
毛を切りすぎてしまいました。
しかも真っ直ぐに切れていない。
自分の前髪を切るのとは、わけが違いました。
髪はすぐ伸びるし、こどもだから気にしない気にしない…
と自分に呪文のように言い聞かせるものの、やっぱりダメです。気になります。
「赤ちゃん カット 地名」などを入力し、近くの美容院を探しました。
赤ちゃんカットをしてくれる美容室、意外とある!
専門的な場所でなければ、赤ちゃんのカットなんて、してくれない。と思いこんでいたのですが、そうでもないみたいです。
まったく、活気のない最寄り駅に、切ってくれる美容室があるとわかりました。さらに、数駅先では、胎毛筆の委託販売をしている美容室もあります。探せば、もっとありそうでした。
しかし、気力がなかったので、最寄り駅のお店を選びました。親子2代でやっているという、小さなお店です。
ネットの口コミを読み、ウェブサイトを確認し、これなら良さそう…と思って、予約の電話をしてみると。
「え、赤ちゃん? おいくつですか?」
「1歳なんですが…」
「そおですか、うーん、、、」
ご年配の美容師さんは、どうも、乗り気ではない様子。
「怖がって泣いちゃって、切れないこともあります。様子を見せてくださいね」
ダメなこともあるのか、そうだよねええ、とガッカリしながら、出かけます。
寝てくれたらいいなーと思って、早めに出て、お散歩してみたのですが、逆に興奮してしまって目は冴えるばかり。
だめだこりゃ。
あきらめモードで、お店へ行きました。
ご年配の美容師さんと30代くらいの美容師さんがやさしく出迎えてくれて、電話口の対応が不安だったことはふきとびました。
「けっこう思いきって、切ったんですね」
「失敗しまして…」
「ママの青ざめた顔が思い浮かびます。でも、前髪パッツンも、小さい子はかわいいので大丈夫ですよ」
抱っこしたままのほうがいいでしょう、ということになり、抱っこ紐をつけたまま席に座ります。こどもは真正面を向いた状態で、前抱きにしていました。
だからちゃんよりも、前髪が短いです。
子どもは、初めての場所で、ちょっとおびえている様子でした。小児科の診察のときに似ています。
30代くらいの美容師さんが切ってくれたのですが、「泣かなくてえらいねえ」「だいじょうぶ、すぐ終わるからね」と子どもにゆっくり話しかけつつ、手早くカットしてくれました。
前髪カットで5分くらいでしょうか。
子どもは、泣きだしそうになっていましたが、たまごボーロをもらって、グッとにぎりしめていました。
まだ大丈夫そうだ、と思って、後ろ髪も切ってもらいました。
最後のほうは、ぐずり出す寸前でしたが、どうにか終了。
10~15分ぐらいでした。シャンプーやドライヤーがない、毛量が少ないので、あっという間です。
苦手意識を持たず、最初から美容室におまかせしていればよかった~!と思いました。
美容室で切ってもらっているママ友さんが周囲にいなかったので、自分でもできる、と安易に思いこんでしまったのも良くなかった…。
反省です。
赤ちゃん向けのサービスは、こんな地味な地元にはない、と思っても、意外とあったりするんですね。これからはもっと情報収集せねば、と気をひきしめた次第です。