出生前検査について、いろいろな情報が飛び交っていますね。
今、妊娠していらっしゃる方の中には、受けようかどうしようか、と迷っている方もおられることでしょう。
専門的に「出生前検査」に関わっている女医さんによるコラムを見つけたので、ご紹介したいと思います。
出生前検査 医師の取るべきスタンス : 宋美玄ブログ : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
すでに私は出産済みで、検査を受ける立場にはないのですけれど、もし過去の自分が、検査を迷っているときに読むことができたら、励まされただろう、と思う内容でした。
文章を少し、引用したいと思います。
「命を選択するなんて嘆かわしい」という考えもありだと思いますが、医師という立場で患者にそれを言ってしまうのは悪しきパターナリズム(父権主義)だと私は思います。
子供を産み育てるのは医師ではなく両親ですし、その不安に向き合うのが医療者の責務
赤ちゃんの異常を指摘されて不安になって来院される妊婦さんも多いそう。
赤ちゃんの染色体異常が判明した時に報告しなければ、責任問題に発展する。そのために、妊婦さんは「不適切な時期に不適切な画像でNT肥厚を突然指摘されることもある」
その後に泣き暮らしている妊婦さんや、インターネットで間違った情報にたどり着いてしまう妊婦さん(がいるので)事前の説明のない測定や誤った説明はやはり行うべきではない
子供を産み終わった世代の方は、自分たちの頃はこんなに検査の選択肢もなく生まれたら育てるしかない時代だったかもしれないし、もう子供を産むことがない人はこの件について安全域にいるようなものでしょう。私も、もはや当事者ではない一人。勝手なことを言って、今の妊婦さんを苦しめるような発言をすべきではない、とあらためて気を引き締めました。
ご興味のある方は、こちらで全文を読むことができます。
出生前検査 医師の取るべきスタンス : 宋美玄ブログ : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)