証券口座は、まだ、いらない
Tママ:株は怖いけど、お金を増やしたいなら、株式投資できたほうがいいんですね。何から始めればいいんですか?M田:いきなり「証券口座を開いて、株式投資を始めよう!」とは言わないよ。
Tママ:え、そうなの? 証券口座くらいは開設したほうがいいんじゃないの?
M田:いやいや、気が早いよ。まずは知識を身に付けることが大事。
Tママ:でも、口座開設には時間がかかるし、申込くらいしておいても……
M田:まあ落ちついて。だって、どの証券会社の口座を開けばいいかわからないでしょ?
Tママ:確かにわからない。
M田:だからまずは少しは下調べすることが大事だよ。例えば、銀行や郵便局の金利は低いから、預けていてもお金が増えないよね?
Tママ:うん。
M田:銀行などとは逆に、株式投資みたいに元本割れのリスクはあるけど、リターンが大きくなる可能性のある投資があることとか、そもそも資産運用というお金を運用するという考え方があるんだとか、資産運用にはいろんなやり方があるんだとか、そういうのを知ることが大事だと思ってる。
Tママ:つまり、最初は、資産運用のことを勉強するだけってこと?
M田:そうそう。まあ、勉強の前に意識を変えることが重要かもね。日本人は貯金が好きって言われてるけど、お金とか投資に対する意識を変えていくことが大事かな。意識が変われば、お金のことを勉強したいと思うようになるよ。
Tママ:勉強きらい……。それに、お金のことを勉強するって、なんかピンとこないんですよね。
M田:お金のことは学校で習わないからねー。でも、だからこそ「勉強した人」と「勉強していない人」の差がつくんだよ!
お金儲けは「悪」じゃない
M田:「日本人は、お金儲けは悪だと思ってる人が多い」とよく言われるんだ。けど、そういうところも含めて意識を変えていった方がいいよ。Tママ:私は、お金稼ぐのはそんなに悪いことだと思ってないですよ。
M田:昔、FXやってたもんね。
Tママ:うまくいかなかったからすぐやめましたけど。
M田:何らかの投資をやろうとしてた時点で、Tママはお金持ちへの道を一歩踏み出せているのかもしれないよ。
Tママ:えー、ほんと? 今でも損したときのことを思い出すと落ちこむよ。
M田:FXで損した話は、こっちが詳しく聞きたいくらい(笑)
Tママ:それはまた今度で。機嫌がいいときにでも。
余裕資金を運用する
M田:FXでも株でも同じなんだけど、始めた瞬間からずっと利益が出続けることなんてまずないんだよね。だから資産運用するときは絶対に生活費には手を付けちゃダメ。Tママ:はい。表情が厳しくなったね。
M田:余裕資金でやるのがとにかく大事。Tママも生活費を元手にFXをやって損したら、悲惨なことになるでしょ。
Tママ:それはそうですね。
M田:ちなみに、FXやってたときはどんな勉強したの?
Tママ:FXの本を読んだりサイトを見たりしたけど、よくわからないまま始めちゃったな。やってるうちにわかるだろうと思って。
M田:なるほどね。ちなみに、そのときに自分の年齢とか持っている資産、世の中の情勢とかも考えて運用した?
Tママ:そういえば考えてなかったかも。
自分の年齢や資産、世の中の情勢を考える
M田:ぼくが20代のときに資産の多くを株に投資してたって話はしたね。Tママ:資産の7割を株式投資に使ったんですよね。それは無謀だった、って言ってましたね。
M田:うん。でもそれには、当時の自分なりの理由があったんだ。学生の頃からお金を貯めてたから、当時数百万の貯金があった。
Tママ:M田さんは、学生時代からお金持ってたのね。
M田:すぐに使う予定がなかったから、その頃、調子の良かった株式市場に積極的に投資したんだ。それに、まだ自分が若かったから、投資に失敗して損をしても、また貯められると思ったからなんだよね。
Tママ:すごい! 損しても貯めればいいとか思えないよ。M田さんは今の私より若いときにもうそんなことを考えてたのね。
M田:今思えば、お金に対する意識が高かったんだろうけど、単純に数字が好きだから企業の業績を調べたり株価見たりするのが楽しかったんだよね。
Tママ:そういうのを聞いちゃうと私には無理かもって思っちゃう。
M田:最初は難しい話は抜き。ぼくがこんなふうに株で資産運用してたっていう実体験を話すから、そういう方法もあるんだって知ってくれたら、とりあえずはいいかな。
Tママ:はい。……話始めたら、M田さんノリノリですね。よかった~。実は、嫌がられたらどうしよう、と心配だったんですよ。
M田:ぶっちゃけると、勉強の話よりもお金の話の方が好きだから。
Tママ:勉強の話も後でしっかり聞きますよ! 子供を理系に育てたいので。
M田:は、はい。